この記事はAngular公式ブログ Angular Material Status Updateを元に翻訳、加筆したものです。
Angular Materialについての最後の投稿から6ヶ月の間、開発チームは熱心にクールな新しいコンポーネントの実装や改善に取り組んできました。いくつか代表的なものを挙げます:
- Datepickerやexpansion panel、accordionなどのコンポーネント
- @angular/platform-serverサポートの改善
- Overlayの調整可能なスクロールストラテジー
- 厳密なnullチェックやno-unused-paramsへの対応
- テーマのためのTypography拡張機能
- material.angular.io上にtheme-pickerの設置
- たくさんのバグ修正
今日、新しいComponent Dev Kitのリリースと、
Angular Material beta.8と共にdate-tableコンポーネントの初期バージョンを発表しました。
Component Dev Kit
Angular Materialの作業中、重要な目標は、コンポーネントを構築するための一般的な再利用可能な基盤を作成することでした。私たちは今、この基盤をスタンドアロンのパッケージとして誰にでも共有したいというところに行き着きました。それがAngular CDKです。
CDKの目的は、Webのための素晴らしいコンポーネントを開発するためのツールを開発者に提供することです。これは、Material Designビジュアル言語を採用せずにAngular Materialの機能を利用したいプロジェクトに特に役立ちます。
CDKの最初のベータ版は@angular/cdkとしてnpm上で利用可能になりました。この初期リリースに含まれる機能は、アクセシビリティ、テキストの方向(LTR, RTL)、プラットフォームの検出、動的コンポーネントのインスタンス化です。今後のリリースで、Angular MaterialのコードをCDKに引き続き移動します。
CDKを使ったコンポーネントの開発を始めるには、npmからインストールし、
GitHub上のドキュメンテーションを参考にしてください。
Data-table
Angular Materialに最もリクエストされていた機能であったdata-tableがついにデビューしました。@angular/materialの一部として<md-table>と、@angular/cdkの一部として<cdk-table>、2つのテーブル実装をリリースします。Material Designにスタイルされた<md-table>の実装は新しいCDKの<cdk-table>コンポーネントから提供される機能をベースにしています。
<cdk-table>は、完全にテンプレート化されたAPIと動的な列、アクセシブルなDOM構造を備えた、カスタマイズ可能なデータテーブルで、目的化されていません。このコンポーネントは誰でも独自のdata-tableエクスペリエンスを構築できるコアとして機能します。
また、@angular/materialはデータテーブル機能をベースにして、<md-paginator>およびmdSortディレクティブを提供しています。これらはページネーションと並べ替えのためのUIをdata-table自身とは疎結合に、Material Designのガイドラインにそって提供します。
data-tableの使い方についてもっと詳しくしりたい場合は
ガイドを読むか、
material.angular.io上のドキュメンテーションをチェックしてください。
これは私たちがdata-tableのために用意したものの味見にすぎません。固定ヘッダーや固定列、行の差分レンダリング、colspanなど、実装中の機能の開発は
GitHub Pulseを通じてウォッチできます!
GitHub上でチームの作業計画を見ることもできます。
新しい機能を楽しんでもらい、
GitHubや
Twitter上でコミュニティのフィードバックがもらえることを楽しみにしています!